スペック表の「数字」を正しく読み解く
スマホ選びの基準になる「IP68」や「IPX8」という表記。数字が大きいほど安心感はありますが、具体的に「何から守ってくれるのか」まで知っている方は意外と多くありません。
「数字が最大だから何をしても大丈夫!」と過信して故障させないために、今回は防水・防塵規格の正しい読み方を徹底解説します。
IPコードの正しい読み方
IPとは「International Protection」の略称です。
2つの数字はそれぞれ、以下の性能を表しています。
「左側の数字 = 防塵(粉塵への耐性)」
「右側の数字 = 防水(水への耐性)」
IP 6 8
第1数字:防塵等級
(0〜6の7段階)
(0〜6の7段階)
第2数字:防水等級
(0〜8の9段階)
(0〜8の9段階)
※テストを省略した項目は「X」と表記されます。
(例:防塵省略なら「IPX8」、防水省略なら「IP6X」)
【詳細解説】IP等級 比較一覧表
1. 防塵等級(ホコリへの耐性)
| 等級 | 保護の内容 | 対象物の例 |
|---|---|---|
| 4級 | 1.0mm以上の固形物が浸入しない | ワイヤーなど |
| 5級 | 粉塵の浸入を完全に防ぐわけではないが、動作を阻害しない | 砂ぼこりなど |
| 6級 | 粉塵が内部に浸入しない | 完全な防塵 |
2. 防水等級(水への耐性)
| 等級 | 保護の内容 | 日常の目安 |
|---|---|---|
| 4級 | あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない | 生活防水 |
| 5〜6級 | あらゆる方向からの噴流水(シャワーの噴射など)に耐えられる | 水洗いなど |
| 7級 | 水深1mに30分間沈めても内部に浸水しない | 一時的な水没 |
| 8級 | 継続的に水中に置いても有害な影響がない(最高等級) | 水中形 |
⚠️ 重要!「防水等級」の二重基準
防水性能のテストは、「1〜6級(シャワーなどの噴流水)」と「7〜8級(水没・浸水)」で基準が異なります。
「水没に強い(8級)」からといって「強いシャワー(6級)」にも強いとは限りません。
両方の性能をクリアしている機種は、カタログに「IPX5/IPX8」のように併記されます。水場での使用が多い方は、この「併記」があるかを確認するのがおすすめです。
防水性能のテストは、「1〜6級(シャワーなどの噴流水)」と「7〜8級(水没・浸水)」で基準が異なります。
「水没に強い(8級)」からといって「強いシャワー(6級)」にも強いとは限りません。
両方の性能をクリアしている機種は、カタログに「IPX5/IPX8」のように併記されます。水場での使用が多い方は、この「併記」があるかを確認するのがおすすめです。
[ユーザーの皆さまへ]
- 「数字が高い=何でもOK」ではないと理解しましょう。
- 「沈める力」と「シャワーの力」は別物だと知りましょう。
- 自分のスマホの限界を知ることで、無意識の故障を防げます。
- スペック表を正しく読み解き、スマホを賢く守りましょう!
[通信事業者の皆さまへ]
- 「水没テスト」と「噴流テスト」の違いを正確に案内しましょう。
- 「IPX8なら水洗いも平気?」という誤解に対し、二重基準(併記)の視点でアドバイスを。
- 「X(テスト省略)」の意味を解説し、製品の得意・誤解を解きましょう。
- 専門知識に基づいた補足により、丁寧で説得力のある接客を実現しましょう。